今回は、「受診すべきかの目安」について書いてみました。

参考程度にお読みいただければ幸いです。

~ご本人の症状からみた受診の目安~

1.憂うつな気持ちが続く

誰しも憂うつになることはあります。通常は、人に相談したり、1〜2週間ほど時間が経てば元気を取り戻します。それでも解決できず、自分の力ではどうしようもならない時や、下記2〜5までの項目にも当てはまる方は、受診をご検討ください。

2.不安感をコントロールできない

家族、学校、職場に関することなど人により様々です。ご高齢の方では物忘れが出てきたことへの不安も多いです。悩みは人それぞれですから、誰にも言えない悩みなどひとりで抱えておられる場合、不安な気持ちを自分ではどうしようもできない時には受診をご検討ください。

3.からだの症状(食欲不振、倦怠感、頭重感、動悸、息苦しい、筋肉痛など)が強い

疲れやすいなどの他、内科などで異常がないとされる「からだの症状」が続くことも、受診の目安です。

4.不眠(以前より睡眠が2時間以上短く、眠りが浅い)が1週間以上続いている

不眠は、精神科通院中の方にはとても多い症状です。「寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」などの状態が続く場合は受診をご検討ください。

5.自分と関係した何かが恐怖に感じる

直近1ヶ月間で、自分の考えが外の世界に知られている、頭の中で自分を非難するような声が聴こえる、外の世界で大変なことが起こりそうな不安に駆られるなど、自分と関係した何かが世界で起こるのではいう恐怖感を経験されている場合は、受診されることをお勧めします。

その他にも受診の目安には色んな場合がありますが、ひとつの参考にしていただければ幸いです。